黒髪に戻したいけど、美容院で黒染めを頼むのは難しいと思っていませんか?
黒染めは普通の染め方とは違って、髪のダメージや色落ちのリスクが高いです。
そこでここでは、黒染めをするタイミングや種類、美容院での失敗しない頼み方をご紹介します。
自然な黒髪にするためのコツがわかれば、清潔感のある黒髪になれるでしょう。
ぜひ最後までお読みください。
黒染めは普通の染め方と違うの?
黒染めとは、髪を地毛に近い黒にするカラーリングのことです。
染料が多く入っているので、明るい髪でもほかの色を隠して黒っぽく見せることができます。
しかし実は、カラー剤には黒という色はなく、赤・黄色・青などの色素を混ぜて暗いトーンに見せているのです。
絵の具で色を混ぜすぎると暗くなるのと同じ原理ですね。
黒染めは髪色をトーンダウンさせる暗めカラーと同じ染め方で、暗さの度合いが違います。
黒染めは染料が髪に長期間残るのが特徴です。そのため、デメリットは次に明るくするのが難しいことです。また、赤味が強いためアッシュ系のカラーにしたい場合はブリーチが必要になります。
そこまで黒くしなくてもいいなら、ブルーやグレーなどの色みのある暗めカラーも選択肢の一つです。
黒染めをするタイミング
黒染めをするときはどんなタイミングでしょうか。
受験や就職活動、バイトの面接などで清潔感のある黒髪にする人は多いですね。
夏休みなど長期休暇中に髪色を明るくして、休み明けに黒く戻したい高校生や大学生にも需要があります。
校則が厳しいと学習の妨げになると個別指導されてしまう場合もありますが、集団で授業を受ける学生は、教室で浮かない髪色にしなければいけません。
ほかには、おしゃれとして黒色にしたい人も多くいます。
パーソナルカラーで黒が似合う人は、ブラウン系よりもあえて黒染めで重めの髪色にしているようです。
黒染めの種類
黒染めをする場合、染め方にはいくつか種類があります。
ファッションカラーや白髪染め
ファッションカラーはおしゃれ染めや白髪染めによく使われるヘアカラーです。
メリットは色持ちがよく、色のバリエーションが豊富なことなどで、デメリットは髪にダメージを与えやすいことです。
ファッションカラーは髪を脱色してから色を入れるので、黒い髪でも自由にカラーチェンジができます。
白髪染めは白髪に色を入れるので脱色は必要ありません。しかし、濃い染料のため髪に負担がかかってしまいます。
ファッションカラーは一度染めると長持ちするので、根元や色落ちのケアが必要です。
学生など髪の色を変えたい時期が限られている人には、おすすめのヘアカラーになります。
ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは髪の内部に色素を入れるのではなく、髪の表面に色を付着させる酸性カラーです。
そのため髪にダメージを与えずにカラーリングできますが、髪の色を大きく変えることはできません。
白髪染め用のヘアマニキュアは、白髪に色を入れて目立たなくする効果があります。
おしゃれ染め用のヘアマニキュアは、ブリーチした髪に色を入れてファッションカラーを楽しむものです。
どちらも髪の表面に色をのせるだけなので、髪が傷んでいると色が入りにくく落ちやすくなり、シャンプーによっては2~3週間で効果がなくなります。
ヘアマニキュアは髪を傷めずに自然な髪色にしたい人や、ブリーチした髪に色を入れたい人におすすめです。
黒染めの注意点
黒染めの注意点をいくつかご紹介します。
黒染めは色がなかなか落ちない
黒染めは色素がとても強く一度染めるととなかなか落ちません。
次にカラーをするときに明るい色になりにくく、特にアッシュ系のカラーは赤みが邪魔して難しくなります。
黒染めの上から別の色を入れても髪の毛は明るくならないので、ブリーチが必要になり髪へのダメージにもなります。
黒染めをしたあとに、明るい希望の色に染めるのは難しいでしょう。
黒染めをするタイミング
人生の節目、就職活動で初めて黒染めをする学生さんもいると思いますが、染めるタイミングに注意が必要です。
染めるのは選考の1週間前くらいをおすすめします。
それより早く染めると、染め方によりますが色が落ちて茶色っぽくなったり、髪の根元が黒く目立ったりする可能性があるからです。
直前すぎると色が馴染まずに不自然に見える場合があるので、選考の1週間前に染めると色が馴染んで自然に見えるでしょう。
自分で黒染めすると失敗することも
市販のカラーリング剤で自分で染めることもできますが、自分で染めるとムラに染まることが多く、色が合わないといったリスクにも対処できません。
失敗を考えると、美容院でプロに染めてもらうことをおすすめします。
髪の状態や就活する業界に合わせて、適切な色味やトーンを考えてくれるプロの美容師にお任せするのが安心です。
美容院での失敗しない黒染めの頼み方
美容院で黒染めをするときは、以下のことをしっかり伝えましょう。
黒染めをする理由
黒染めをする理由によって適切なカラー剤や色味が変わるので、美容師に事前に伝えることが大切です。
また、黒染めをする期間や頻度も伝えましょう。
一時的でよいなら、色落ちしやすいカラー剤を使うことができます。長期的な黒髪を希望するなら、色落ちしにくいカラー剤を使うことがおすすめです。
今後髪の色を明るくするかどうかも、美容師に伝えてください。
黒染めはその後のカラーチェンジに影響があるので、美容師がブリーチの必要性やリスクを説明してくれます。
黒染めの色味
希望する黒の色味を伝えましょう。黒染めは、ただ黒く染めるだけではありません。
黒にも暗さや赤み・青み・黄みなどの色味があります。
色味によって、雰囲気や印象が変わるので、自分の好みや似合う色を見つけましょう。
色味を伝えるときは言葉だけではなく、できるなら画像を用意して見せてください。
画像は自分の髪色に近いモデルや芸能人の写真、カラーチャートなどが参考になります。画像でイメージを共有できると、美容師が色味の違いや特徴を把握できます。
施術履歴
黒染めをする髪にカット以外の施術履歴があれば、わかる範囲で伝えてください。
縮毛矯正・パーマ・セルフカラー・ブリーチ・黒染めなど、どの施術をいつどうやって行ったかがわかると、美容師がダメージなど髪の状態を判断してくれます。
施術履歴によっては、黒染めや色味に制限が出る可能性もあります。事前に伝えることが重要です。
まとめ
美容院での黒染めの頼み方、コツについてお伝えしました。
黒染めは普通の染め方とは違い、一度黒くすると落ちにくい特性やその後のカラーが入りにくいといったリスクがあります。
そのようなことを理解したうえで、美容院で必要なことを伝えましょう。
就職や面接など、人それぞれに黒染めが必要となる場面がありますよね。
つややかな美しい黒髪を楽しんでください。