ー美容室の「リタッチ」とは？メリット・デメリットや注意点を解説ー

美容室には多種多様なメニューが揃っており、その中で「リタッチ」というメニューがあります。

リタッチはカラーメニューの一つで、カラーのあとで髪が伸び、色が異なる根元の地毛部分を修正する施術です。今回は、このリタッチについて、くわしくご紹介します。

カラーをこれからする人や、リタッチをしようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

 

リタッチとはどのようなメニューか？

リタッチは、美容室でおすすめされるカラーメニューです。これまでに美容室で髪を染めた経験のある方なら、リタッチについて聞いたことがあるかもしれません。

 

髪が伸びると、根元に自然の髪色が現れます。特に元が黒髪の方の場合、金色やブルーなどの鮮やかなヘアカラーのあとには、根元の成長による色の差が目立ちやすくなります。

リタッチは、この根元の部分だけを再び染め直す施術をいいます。

 

リタッチはダメージが少ない施術

リタッチは、髪の根元のみを染める施術で、部分的にカラーリングが行われます。前回のカラーに合わせて染めることが可能で、結果として髪全体が均一で美しい色合いに仕上がります。

 

通常の髪全体を染めるカラーを頻繁に行うと、髪の内部の栄養が失われやすくなり、特に根元周辺にはダメージが蓄積しやすくなります。

そのため、髪のダメージを最小限に抑える目的でリタッチをおすすめする美容室も多いです。

 

まだらヘアを防ぐメリット

黒い髪の根元部分が目立つようになると、一般的に「まだら」と呼ばれる不均一な状態になり、スタイリッシュなヘアスタイルから遠ざかってしまいます。

まだらヘアを避けるために、多くの人が何度も髪全体にカラーの施術をすることがあります。

 

たしかに、美容室のカット技術では、まだらな状態を洗練された見た目にすることも可能です。しかし、色持ちを長くしたい場合は、リタッチを検討すると良いでしょう。

 

リタッチは忙しい人にもおすすめ

髪全体を染める通常のカラーよりも、リタッチは染める範囲が限られているため、施術にかかる時間が短縮されます。

特に、根元のみを短時間で修正したい場合におすすめです。限られた時間を効率的に使えるだけでなく、ヘアスタイルを素早くリフレッシュできるのもメリットです。

 

リタッチはメリットだけ？注意すべきデメリットも

美容室で人気を集めるリタッチですが、施術を検討している方が知っておくべきデメリットはあるのでしょうか。

ここでは、リタッチを考えている方に向けて、そのデメリットについても紹介します。

 

毛先と根元の色合いの違いに注意

カラー施術後に色が徐々に退色していくことから、毛先と根元で色の違いが出てくる可能性があります。

同じカラーでリタッチをしても、根元と毛先の色が一致しない場合には、不均一な見た目になるリスクがあるので、注意が必要です。

 

繰り返しの施術はおすすめできない

リタッチは基本的に、根元の色を修正する施術です。

根元が成長するたびにリタッチで、部分的に色を合わせる方法も可能です。しかし、全体の退色が進む中で、このように部分的にのみ施術を繰り返すと、頭部全体に統一感がない印象になってしまう恐れがあります。

 

そのため、リタッチは繰り返すよりも、最初のカラーリングから髪が伸びた適切なタイミングで、１回だけ行うのが望ましいとされています。

 

リタッチの適切な頻度は？

髪がまだらに見え始めた時、通常のカラーリングかリタッチを考えるのが一般的です。

では、リタッチはどれくらいの頻度で施術するのが適切でしょうか。

 

リタッチ頻度の目安は約3～4ヶ月

リタッチの理想的な間隔は、約3～4ヶ月ごととされています。人の髪の毛は、1ヶ月に約1センチ伸びると言われています。

この期間を守ることで、十分な長さの地毛が生えているため、自然に見えるリタッチが可能です。

 

3～4ヶ月以上が過ぎた場合

リタッチを考えているけれど、3～4ヶ月以上の期間が経過してしまうこともあります。このケースでもリタッチは可能ですが、毛先の色が褪せているため違和感が生じることがあります。

特に不均一な色の進行が目立つ場合、美容室に相談して、通常のカラーとリタッチのどちらを選択するかを決めることになるでしょう。

 

リタッチ以外のケアも検討

髪のダメージを抑えるために、髪全体のカラーよりもリタッチを選ぶことが多いですが、丁寧に髪をケアすることで、髪全体のカラーでもダメージを抑えた施術が可能です。

 

髪全体のカラーを頻繁に行うと、髪への負担が増えます。そのため、カラーとカラーの間に髪質改善トリートメントなどの施術を取り入れることがおすすめです。そうすることで、髪のコンディションを整えられるだけでなく、1回目と2回目のカラーの間にある程度の期間が空き、髪への負担を軽減できます。

 

また、カラー施術を一時休止するのも一つの方法です。頭皮へのダメージを軽減し、新しい髪が健康的に伸びるでしょう。しかし、一時的にカラーを止めてしまうと、理想のスタイルから離れてしまうかもしれません。

髪のダメージ状態により適切な施術が異なるため、リタッチも含めた多くの選択肢から、美容師と相談しながら最適なものを選ぶことが重要です。

 

リタッチに向かないカラーは？

リタッチはカラーの後で髪が伸びてきたときの、根元の地毛の色を解決するための施術です。そのため、ブリーチを使用している場合は、リタッチには適していません。

 

ブリーチは髪を明るくするために、脱色してからカラーをする施術です。リタッチでブリーチをする場合、脱色するのは根元だけです。これには頭皮にダメージをあたえるリスクがあります。

 

リタッチは美容室選びが大切

リタッチは近年人気があり、初めて試す方も多いですが、すべての美容室がリタッチを得意としているわけではありません。

リタッチは高い再現性を求められる技術です。そのため、高い技術で施術ができる美容室を選ぶことが大切です。

 

まとめ

この記事では、美容室で人気のリタッチについて、その施術内容を中心にご紹介しました。

美容室では、髪全体を染めるカラーと、部分的に根元を修正するリタッチが行われています。

リタッチでは、一人ひとりの髪質やダメージ状態に応じたカスタマイズが可能です。お気軽に何でもご相談ください。